職場で、訪問者に置き忘れられたビニール傘が30本も貯まり、まとめて処分されることになった。状態の良い傘の何本かはすぐに貰われていったが、
捨てられる間際の22本を私が貰い受けた。
綺麗に洗って干してから、壊れた箇所があれば修理し、
その22本の傘の持ち手にテープを貼り、
そこへ『再生品 よかったら使ってください』と書いて自分の車にとりあえず2本載せた。
急な雨のときに傘を持たずにいる人に差し上げていたら、
2週間で6本無くなった。
その他の傘は、職場の来客用の傘立てに置いたらすぐに10本以上無くなった。
捨てられてしまう物でも、
少しサポートを加えたらまた誰かの役に立った。
妻に出ていかれた私は、ある意味では壊れて捨てられた傘と同じだ。
こんなビニール傘からも少し希望をもらえた。
この傘のように自分をきちんと修正して、役に立つ存在として待機していたい。