私は自分がDVをしてしまったことで家族が別々に暮らすことになってしまいました。
そのような状況になってしまった今、自分には何ができるのだろうかと考えています。
パートナーはたったひとりで育児と家事をこなし、
子どもは父親という存在を失った葛藤で心身に負担を抱いていることと思います。
私はそうしたことを更生プログラムで知ることができました。
自分の暴力を認めて反省することは当然のことですが、
同時にDVをしてしまった事実はなくならないということも学びました。
DVとは怒鳴ったり殴ったりするというような誰から見てもひと目でわかることよりも、
むしろ子育てに熱心であったり人前では妻とも朗らかに話す姿を見せたりと、
はた目にはDVをしているとは思われないようなことが多く、
振り返れば自分もそのようなことをしていたと気づくことができました。
そしてこの自分の言動に気づけたからといって
自分のパターン化された言動を変えることは難しいと日々感じています。
私がこうして自分の問題に向き合って学ばせていただいているこの瞬間にも子どもは成長していき、パートナーは子どもとの生活を守ってくれています。
パートナーと子どもたちは、これからもまた私から暴力を受けるのではないかという
不安や心配を抱いて暮らすことを余儀なくされていることと思います。
私はそのような家族の気持ちを理解して寄り添い、
安心して生活ができるように経済的な補償をすることが
夫そして父親として最低限の義務だと思っています。
こんな当たり前のことを"自分が家族を養ってやっている"というような歪んだ思考で
パートナーと子どもたちを支配していたことにプログラムの学びを通して気づくことができました。
私のDVがもとで別居しているパートナーと子どもたち。
せめて経済的には安心して暮らしてもらいたい。
勉強ができない、遊びに行けない、お腹いっぱい食べることができない、
お洒落ができないなどの辛い思いをすることがないように私は家族に対する責任を果たしていこうと思います。