毎年冬の北海道にスキー旅行に行く。毎回何かしらトラブルがあり正しく対処できないことがあったが、今回は家族の笑顔の絶えないものになった。分析してみると「私の思考と行動」と「家族それぞれの行動」に分けられるように思う。
私の部分ではそれぞれの欲求を尊重することをメインに考え、余裕ある計画と予想できる事を先回りして率先して行動することを心がけた。これまでは自分が楽しむことが旅行における上質世界の大半を占めていたように思う。それだけ私が幼かったということだ。今回は家族全員で楽しく過ごして無事に帰宅することと取り替えられた。振り返ると私だけが楽しんでいるとそれぞれが自分のペースで過ごせずフラストレーションが溜まり、結果的に私の上質世界を実現できなかった。そこで旅行の目的を考え直すことから始めてみた。それぞれが何かしら楽しみがあるから旅行に行くし、その実現の機会が現時点では私と行く選択肢しかない。私の役割はその実現の邪魔をしない、可能なら手伝うこと。私の行動指針が定まると具体的な行動も明確になった。当日はそれを実行するだけ。幸いなことに不測の事態に遭遇せずにすみ、その場で緊急的に行動することはなく無事に旅行を全うできた。
一方家族の部分についてはさらに大きな要因だった。
子供達の成長を感じた。体力的に向上したことに加え、かつて自分でできることも親を頼っていたシーンが減り積極的に行動しているように見えた。その裏側には毎日のパートナーさんの努力があると感じる。「自分が楽しむには自分で考えて行動しましょう」と日頃から伝えているようだ。パートナーさんはいつも家族全体を考えて行動しているので、なんとか収まっていたことに毎回気づくことがある。今回もスムーズかつ快適に全員が過ごせたのはトータルの視点で準備をしてくれたパートナーさんのおかげ。帰宅翌日の彼女はスキーの後の筋肉痛が強かったようだが、それだけ楽しんでもらえたのかもしれない。
帰宅したらパートナーさんからありがとうとハグをされ、思わず目が潤んでしまった。今回も一緒の時間を過ごしてくれてありがとう。
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