今、私は二度とDVをしない、どんな暴力もふるわないことを学んでいます。
それは私が暴力によってパートナーと子どもたちを傷つけ、離婚に至ったからです。
私の目標は、相手の立場に立って考え、行動し、周囲を傷つけない人になることです。
最初、私はたんとすまいるで学び、「いつか元の家族に戻りたい」と思っていました。
しかし約2年学んだ今は、家族が元に戻ることはないと思っています。
それほどまでに、私はパートナーと子どもたちを傷つけてしまったからです。
そのうえで、私は今、周囲の人を傷つけないように学びを続けています。
そのためにも相手の立場で考え、行動する人になりたいと思います。
そして安心・安全の距離を保ち、周囲の人と良い関係を構築していきたいと思います。
暴力をふるわないことを学ぶために、必要なことはいくつかあると思います。
今、私が特に意識していることは次の3つです。
1. 自分が暴力をふるってきたことを全部認めること
2. 自分の隠し持っている特権意識をひとつひとつ明らかにすること
3. 自分だけの正しさを捨て、相手を尊重する言動ができるようになること
これらのことは「DV・虐待 加害者の実体を知る」(ランディ・バンクロフト著、明石書店)に書かれている「変化へのステップ」を参照して、心に留めていることです。
変化へのステップは13項目あるので、私はまだまだ学び続ける必要があります。
その一方で、学びをどのように実践するか。
家族には私から会えないものの、職場や友人等、人々とのつながりは続いています。
その中で自分を見つめ直すと、自分がまだ特権意識を隠し持っていたり、
未だに自分だけの正しさに拘っていることに気づきます。その事実をどう受け取るか。
家族を傷つけ、壊してもなお自分だけの正しさへの拘りに気づくと情けなくもなります。
しかしその前に、家族を傷つけたことに対し、私は一生責任を背負う必要があります。
その一歩として、今の学びから逃げ出すことはできません。
まずは改めて、自分への正しさに拘ると、周囲の人を傷つけることを全部認めること。
その繰り返しの中で自己正当化せずに、「変化へのステップ」を歩みたいと思います。
以上 2-10