家族が居なくなってから早2年が経ちました。
最初のうちは後悔や、自責の念で潰れそうな毎日を過ごしていましたが、
更生プログラムに通いつつ、自分の機嫌をうまくコントロールして、
欲求が充足できる状態になってきております。
ただ、一人暮らしが長くなり、テレワークで生活をしていると、
家事等は一人でできるようになってきたので、生活が軌道に乗り、
自分の好き勝手な時間に寝起きし、気ままに趣味を満喫する毎日になっており、
家族が居たころと全く違うマイペースな人生に対して、
このままでいいのかと感じ、無責任に近い負い目を感じるようになってきたため、
犬と生活を始め、私以外の人間と共生する生活を始めました。
犬と人間がうまく生活するためには、ある程度のしつけが必要で、
犬は褒めることで、トイレやお座り、待て等を覚えます。
日頃から人を誉めなれていなかったり、笑顔で人と接することも少なく、
ポジティブな感情の自己表現も下手だった私には、
こんな簡単な褒めるという行為がとても難題でした。
最初は必死に犬にトイレを教えたいあまりに、つい感情的になってしまいダメ!と叱ったり、
何でできないの。。と、悲観的に思うことも多々ありました。
犬はこうした私の負の感情を、表情や言動から受け取ってしまい、
私に怒られたからトイレは見ていないと気にするとか、
トイレの場所でしてはいけないと叱られたと感じたのか、
決められた場所で、私に見られているとできなくなってしまったこともありました。
一度ネガティブな経験を覚えてしまうと、なかなか元通りにならず、
何度もトイレを失敗して、その度に叱らずにそっと片付けるを繰り返し、
数少ないトイレを目の前でするチャンスには、大げさに褒めたり、
大好きなおやつをあげたり等、必死な笑顔と褒める作戦の甲斐があって、
最近では自らトイレに行って用を足すので、失敗することも無くなりました。
犬のしつけで、できた時にはしっかり誉めてあげる。
多少間違ってしまっても、叱ることなく受け入れる。
これだけの事なのですが、自分は家族や子供たちに対して、
うまくできた時や、頑張っている時にしっかり誉めてやることができなかったし、
上手くできなかったときは叱ってしまっている父親だったなと、
犬を上手く褒めてやれない自分を見て思い出しました。
次の面会交流の時は、子供は褒めるチャンスが多々あると思いますので、
子供をよく見つめ、どんなことでも見逃さずに、
笑顔でたくさん褒めてあげたいと思っています。
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