愛を選ぶ

私のDV・モラハラ・虐待が原因で、パートナさんと子供三人は3/11に私を離れて、別居状態になりました。その日から振り返って反省しはじめ、後悔しはじめ、自分はパートナさんと子供たちにどれほどひどいことをしたかはやっと少しずつ分かるようになって、その歪んでいる自分をよりよく変えるために、パートナさんと子供たちの関係をより良くするために、3月末にたんとすまいるのDV加害更生プログラムに参加しました。プログラムに参加して二か月経ちました。プログラムの皆様と一緒に学んで、すすめられた本を読んで、毎日振り返りの反省日記を書いている中、自分の歪んだ価値観と自分がしたDV・モラハラ・虐待行為によって、パートナさんと子供たちをどれほど傷づけたか、どれほどつらい思いをさせたか、そして自分はどれほど無知なのか、どれほど愚かなのか、どれほど自己中なのか、どれほど皆の立場になって物事を考えてないかについて、少しずつ気づき始めました。

振り返ってみると、私は特に家計・子供の教育と躾・自分は大事にされているか、愛されているかに対して、「心配」「不安」「恐れ」「嫉妬」のマイナス感情を常に抱え込んでいました。そしてそれらが自分の不平等・不対等な思想により、触媒作用のように、不機嫌オーラーから、文句を言うことになり、それが一度欲しい効果が得られたからか、それらが常套手段となり、さらにエスカレートになり、ついに外的コントロールになり、パートナさんと子供にDV・モラハラ・虐待をするようになりました。
・節約するために、パートナさんが飼っていたワンちゃんへのあらゆる出費に文句を言ったり批判したり、なんでも否定したり、費用削減を強要したりしました。そして嫉妬により、毛が散らかるなどの理由で家の中でワンちゃんと遊ばないよう強要しました。
・子供が生まれた時に、パートナさんが遅くまで授乳したことにより、ほかの家事が回らなくなったことに対して、文句を言ったり、ミルクのほうが栄養があると思い、母乳じゃなくても良いから、私がミルク作って飲ませるから先に寝ててと言い、意見を押し付けて強行しました。
・夜泣きさせないように無理やりミルクをいっぱい作って飲ませたが、パートナさんは母乳をあげたくて、それで何回も喧嘩しました。
・障害があったら、子供の将来が心配でしょうがなくて、少しでも定型発達から外れるような現象があったら、どうしても否定したくなって、より厳しい躾をすれば治ると思い込んで、子供の手足を叩いたり、つねったり、鬼の電話で脅したりしました。
・仕事が終わって家に帰ったら、散らかっているおもちゃや食べかすなどを見て、イラついて、子供たちに怒鳴ったり、おもちゃを捨てようとしたり、ちゃんと躾してないからこうなっただとパートナさんのせいにして、パートナさんにも怒鳴ったりしました。
・夜寝るときは2階のベッドで寝てほしいけれど、パートナさんは一階の和室で寝てしまって、なかなか起きないときは無理やり抱きかかえて2階まで運びました。
このように、昔の日常のごく一部にすぎません。
今考えてみると、それらは全部私のこだわり、私が基準、私の欲望、そのものです。私は節約しているから、皆も節約しないといけません。私も小さいごろ体罰されたから、ある程度の体罰は問題ありません。体罰のほうが効果があります。ワンちゃんにそんなにお金や時間を費やす必要はありません。私よりワンちゃんを大事にするのはおかしいです。毎日夜遅く授乳するとセックスもできなくなるんじゃないですか。一日家に居たから片付けや子供の躾はちゃんとできるはずです。起こしても起きられない家事育児でそんなに疲れるのか?
このように、私は自分のことしか考えてませんでした。DV・モラハラ・虐待行為をやっているときに、皆の気持ちを考えてませんでした。皆の苦しい表情をちゃんと見てませんでした。皆の恐怖が映っている目をちゃんと見てませんでした。皆の震えている体をちゃんと見てませんでした。皆の声に耳を傾けませんでした。私の方が正しいと思いました。私が思っていることは当たり前だと思いました。皆は私の思う通りにできるのは当たり前だと思いました。私は不対等・不平等で歪んだ思想で皆を支配しました。

あの時、パートナさんと子供たちはきっとこう感じて、こうして欲しかったと思います。
なんで自分のことばかり考えているの?意見を聞いてもらえずやりたいことも支持されず、信頼されず、悲しくて苦しかった。
授乳が否定されて、全部否定された気分で、悲しくてつらかった。
わが子のように大事にしているワンちゃんたちに結婚前のように、思う通りに良い物を食べさせられなくて、たっぷり遊んであげられなくて、良い医療をさせられなくて、一緒に寝てあげられなくて、ワンちゃんたちにも寂しい思いをさせてしまい、本当に辛くて、苦しくて、悲しくて、悔しくて、怒り恨み憎しみの毎日です。
なんで体罰するの?可愛いわが子だよ!子供は痛がっているよ!子供は苦しんでいるよ!体罰すると脳が委縮するのわからないの!?
子供たちもきっと、なんで痛くするの?何か悪いことしたかわからないよ怖いよ痛いよなんでいじめるの悲しい苦しい褒められたいのにもうすこしだけ遊びたかったのに
体罰はだめだ、体罰は子供に悪い影響することをわかってほしい。子供の気持ちを考えてほしい。自己肯定感は自信につながるから、子供には褒め教育にしてほしい。子供に怒らないでほしい。子供はまだ小さいから、今はまだ言うこと聞けないことも分かってほしい。子育ての本を読んで正しい知識を身に付けてほしい。意見やアドバイスを受け入れてほしい。必要な時に専門家の言うことも聞いてほしい。
子供を利用しないでほしい。子供のことが優先だと理解してほしい。
ワンちゃんも自分の子供だと認めて、自分の子供として愛して接してほしい。結婚前と同じようにワンちゃんへのすべてを変えずに思う通りさせてほしい。
ミルクのほうが栄養があるって何?まずは勉強してほしい。母乳のメリットが分かったら自由にやらせてほしい。母乳あげないとおっぱいが痛くなるの分かってほしい。ミルクをいっぱいあげれば良い話ではない。消化できるかの問題もあるの分かってほしい。
尊重してほしい。家事育児は力仕事です。突発状況も多いです。その大変さを理解してほしい。
子供もきっと、優しくしてほしい。叩かないでほしい。痛くしないでほしい。怒らないでほしい。怖い顔しないでほしい。褒めてほしい。愛してほしい。責めないでほしいと思っているだろう。

私は自己中でした。今は少し視野を広げてみたら、自分の無知さと愚かさを痛感しました。
子育てや発達や行政幇助体制に対する正しい知識を持ってませんでした。
専業主婦は楽なはずがありません。ましてワンちゃん三匹と子供三人も居て、買い物・食事の支度・幼稚園の準備・洗濯掃除整理整頓・病院・予防接種などやることがたくさんあります。パソコンの前に座って、エアコンのある環境で仕事している私と比べると、私の方が楽です。
確かに家計は厳しいかもしれません。今までは月々赤字になるかならないかという目の前のことばかり心配していました。ただ視野を広げてみると、ボーナスもあるんじゃない?貯金もあるんじゃない?昇給もあるんじゃない?お金は稼げばあるんじゃない?そんなにせこくする必要はありませんでした。
そして、当たり前なことなんてありません。自分が思っていた当たり前の色々は、実はパートナさんと子供たちがわざわざ、私のためにやってくださった色々です。しかもそれ以外にも、いままで気づいてない皆の好意がたくさんありましたと気づきました。それを知らずに、ずっと自分は認められてないと思い込んで、余計にマイナス感情になって、余計に皆をコントロールしようとしてきました。
穴が開いたパンツや靴下はいつのまにかなくなって、新しいパンツや靴下が出てきました。パートナさんが買ってくださいました。
肉料理が苦手なパートナさんですが、休日に外食で肉料理を食べた後日に、私の好きな油淋鶏を作ってくださいました。
忘れた水筒をパートナさんがわざわざ買い物のついでに、子供たちを連れて、会社まで持ってきてくださいました。
会社で上司に文句言われ、責められたことをパートナさんに伝えた時、上司の良くないところを分析しながら、私の味方になって、「あの上司がそんなにすごいなら自分でできるんじゃない?無理の時は無理って言ったら?自分でやってくださいって伝えれば?」と慰め、励ましの言葉を言ってくださったパートナさんが居ました。
ゴミ出しの日に朝寝坊した時に、パートナさんがごみを出してくださいました。
子供を幼稚園のバス停まで送るとか、幼稚園の参観日とか、などの親一人しか参加できない神聖な仕事を、パートナさんが私に譲ってくださいました。
パートナさんはわが子のように大事にしているワンちゃんたちとの時間を削ってまで、私の理不尽の要求に合わせてくださいました。
子供たちがパパ大好きって言ってくださいました。
子供たちが一緒に遊ぼうって言ってくださいました。
子供たちが無邪気に私を抱きしめたり、ほっぺにキスしてくださいました。
皆が一緒に外出してくださいました。
一緒に食事してくださいました。
一緒にいろんな初めてを経験させてくださいました。
今まで普通だと思ったことなのに、本当によく考えると、当たり前なことは一つもありません。
そして、こうやって今、私に自分の問題を気づかせて、反省する機会をくださいました。
パートナさんと子供たちには感謝したくても、感謝しきれません。
謝罪したくても、謝罪しきれません。

ここまで色々気づくことができたのは、たんとすまいるの皆様のお陰です。
皆様と出会い、一緒に学び、一緒に気づき、それらがなければ、今の自分は居ません。
DV
・モラハラ・虐待によるパートナさんと子供たちの傷は永久的です。
子供たちの「悪い手本・悪いインプット」になり、同じ行為をする人になり、悪循環になるかもしれません。
なので私はたんとすまいるの皆様と一緒にもっともっと学んでいきたいと思います。
皆様と一緒に自分をより良く変えていきます。
まだまだ未熟者ですが、これからも何卒よろしくお願いいたします。 

                                    2-11