この一年を振り返って

パートナーさんと別居するようになって、今月末で一年になります。昨年4月末に起こったある出来事がきっかけとなりパートナーさんとの関係に亀裂が生じ、その後ボタンの掛け違えのようなことが幾つか重なる中で私の取った行動や放った言葉がパートナーさんにダメージを与えていきました。そして、昨年7月中頃に精神的に弱っていたパートナーさんにトドメをさすような不用意な言葉を言ってしまった直後パートナーさんから別居が必要だとの思いがけない言葉を聞きました。

 その言葉は現実となり、パートナーさんとの別居生活が始まりました。私はしばらく茫然自失の状態におり、自分の置かれていり状況が飲み込めないでいましたが、徐々に認識できてきたのは、パートナーさんが非常に深く傷ついていること、その深い傷つきは別居前の数ヶ月の期間に起こった出来事だけに起因するのではなく、ずっと以前の過去にまで遡っていたということでした。私のDV的な言動をパートナーさんが我慢する、そのようなことが繰り返され、積もり積もったことの当然の帰結としての別居であったことがわかってきたのです。

 そのような中で、パートナーさんの勧めもあって辿り着いたのがたんとスマイルのDV加害者更生プログラムでした。昨年12月からの3回の面談を経て、今年の2月からプログラムに参加させていただくようになりました。まだまだ短い期間の学びではありますが、テキストの学びや参加者の方々との分かち合いを通して、大きな気づきとして与えられていることがあります。それは、パートナーさんとの関係の中で、善意と思って行っていた言動が、実はそうではなく、パートナーさんの自主性を奪い、安全を脅かすものであったということです。また、自分には性格的な傾向として、心配を先取りしてしまうこと、そしてその心配を回避するために相手との間にある境界線を越えて過度な関わりをしてしまうことにも気づいていきました。

 幸いなことにパートナーさんとは今年の3月に一度会う機会が持て、その後電話でも普通に話せるようになってきています。

 

 パートナーさんとの関係が今後どのような着地点へと導かれるかは分かりませんが、この一年を振り返った時に、自分が変わるチャンスを与えられたこと、その機会を無駄にしたく無いという強い思いがあります。これからの人生、パートナーさんや他の誰かを傷つけることが無いように、自分自身と向き合いつつ、自分を変える勇気を持ち続けていけるよう願っています。

                                        5-10