大切なもの

私はDV加害をパートナーさんと子供達にしていました。結婚10年、子どもにも恵まれ暮らしていました。ですがその中でいつもどこか思い通りにならない不満を抱えていたと思います。

 

今年の1月パートナーさんが子供達を連れて自宅から離れてそこから半年が経ちました。その少し後にこのたんとすまいるに出会い、学びを開始しました。

 

学んでいく中で私が感じていた不満が周りに要因があるのではなく、私自身にあることに気がつきました。家族は親族ではありますが、他人です。他人というのは「自分ではない独立した一人の人間」という意味で捉えていただけたら幸いです。つまり一人一人に気持ちがあって、やりたいこと、それぞれの欲求や好みがある。ということです。

 一緒にいる中で私は「家族は常に一緒で同じ方向を向いていること」と思っていました。そしてその方向性を取るのは父である自分の役目と権限だ。とさえ思っていました。 そう思ってしまうと感謝より不満が先に出ます。

 

人間は本来一人で行動するものです。全てのことを一緒にはできないし、仕事、趣味、生活の中でずっと一緒にいることなど到底難しい。その中で毎日朝晩同じ空間にいて、生活をともにしてくれる人がいることは何よりも感謝すべきことと感じます。

 

それなのに「家族は常に一緒で同じ方向を向いていること」を意識してしまうと「なんで同じように考えてくれないんだ」「理解してくれないんだ」と思ってしまいます。相手の行動や思考を制限、強制するようになっていきます。

  

大切なことはそばにいてくれることへの感謝、そしてその人たちのために自分が何をできるか?です。責任は常に自分に感じながら、相手のことを思って行動していけたらと思います。

 

 背中で引っ張るよりも、横並びで顔の見える関係性。

 妻とも、子供達ともいつか取れたらと思い今日も学びを続けます。

                                         5-13