子ども食堂での学習支援を通して

 私は約1年前より子ども食堂の学習支援を毎週土曜日の午前に行っています。始めた当時はまだ、たんとすまいるに通う前で、選択理論など知っておらず、やたら妻に「持久走大会に行きたい」「授業参観に行きたい」などと致命的な7つの習慣を行ってしまいました。当然、妻から良い返事が得られるわけがありません。「どうやってこのもやもやした気持ちを消化したらいいのだろう」と苦しみを抱えていました。この苦しさを打開するため、「子どもと関われることといえば」とネット調べてみると、近くで学習支援を行っている子ども食堂を見つけ、すぐに連絡をしました。

 子どもたちは、皆勉強が遅れ気味。だけど、とても良い子ばかりです。中には外国籍の子どももいます。一生懸命教えると、それに対して反応があるので、とても気持ちが満たされます。私自身は開始した後、別居する前に、息子と足し算の勉強をしていたことを思い出しながら、「他の子と遊んでばかりで自分の息子に何もしてやれない」というジレンマもありました。だけど今は息子に教えることができないけど、その分、こうやって誰かと勉強できることはすごくありがたいことだな、そう思いなおしました。

 人間関係の問題を抱えている場合、なかなか思った通りの欲求充足ができません。しかし、嘆いていても何も始まらないわけで、現状の中において、自分の上質世界に入っているものに近い形で、どうやって満たしていくか。その方法を考えることも重要になるのかなと、私は思います。

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