
加害更生プログラムに参加するようになり最初の2ヶ月くらいは「半年もすれば辞められるだろう」と勝手に思っていました。
家族と別居してプログラムに参加して、その半年が経ちました。
私はまだまだ自分が変わるためのスタートラインにも立てていないような気がします。
プログラムの教材、課題、振り返り、プログラムの仲間の意見、自分1人では気づけなかった沢山の事にいつも気づかせてもらっています。
特に“振り返り”では自分が気づいていない自分の加害性をプログラムの仲間から教えてもらえ、自分がいかに傲慢で自分勝手で特権意識が高く、愛も思いやりもない人間だったんだと、ようやく気づきだしたところです。
変化へのステップと7つの習慣を常に意識し、誰に対しても対等平等で、自分の行動を変え、願望を変え、見方を変え、日々人や物に感謝をする。
頭ではわかっているのですが行為と思考が伴わず、挑戦しては失敗することを繰り返しています。
人が変わるということは長い時間がかかることだと痛感しています。
それでも何か行動しないと自分を変えることができないので、今年から挑戦していることは、プログラムの仲間から教わった「自分の機嫌は自分でとる」です。
意識的に自分をご機嫌な状態にし、何が起きても常に心のスケールを高く自分でコントロールしていく事で、不機嫌やネガティブ思考、被害妄想から脱却でき、相手に不快感を与えない。
何をやれば自分の機嫌をとれるのか最初はわからず、手当たり次第に自分がやったことがない行動を試してみました。
町内の防災訓練に参加してみたり、脱毛したり、登山をしたり、韓国コスメで美容にこだわってみたり、柔軟剤と洗濯ビーズをかけあわせて自分独自の良い匂いを作ってみたり、株を勉強して投資をやってみたり、仕事前の早朝にジムに行って筋トレしてみたりと、少ないですが色々やってみました。
その中でも登山が自分を機嫌よくさせてくれることのような気がします。
登山道では季節の移り変わりを感じられたり、頂上での景色を堪能したり、すれ違う登山者さんたちとの会話を楽しんだりと気分が高揚している時間が4時間から6時間も続きます。下山してからも今度登る山を調べたり、登山ギアや登山ウェアを調べたり買ったり、それとグループ登山で初めて会う方々と登るときもいつも楽しく会話をしながら登山ができ、お勧めの山を教えてもらったりと、登山に関係している時は心のスケールは高く保てています。
今の課題は不意に空いてしまった時間、アクシデントや何かで予期せず空いてしまった時間を、その少ない時間を自分が自分で機嫌をとれる何かを探したいです。
教えてもらえた同じプログラムの皆さんに、いつも沢山の気づきを私に教えてくれる皆さんに本当に感謝しています。
それと私のDV虐待行為で被害を受けたパートナーと子供達、迷惑をかけた全ての人達にこれから償っていきたいと思います。
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